「パブ」という本質
先週はスコットランドに行っていました。
帰国し気持ちが高ぶっている内に書いておこうと。
読む人それぞれで意見等があるかもしれませんが
これは僕自身の考えということでご理解ください。
僕が2011年末に開業した「ザ・ロイヤルスコッツマン」
今年の12月19日で4年目に突入します。早いものです!
今回のスコットランドでは蒸溜所見学もさることながら
食文化に多く触れました。
そこで今までのことや、これからのことを考えていました。
その際に、この記事を見ました。
スペイン人親子シェフに聞いた「ここが変だよ日本のバル」
引用:東京カレンダー
リンクしてあるので読んでみてください。
ここでは「バル」が主体となっています。
でも、これは今の「ビアパブ」と言われるスタイルにも言えること。
リンク先の記事でも書いてありますが「バル」はスペインの食文化
「ビストロ」はフランスの食文化
「ビアパブ」ってなんだ!?
ビアパブと言うのは「ビール + パブ」です。
二つの単語が一つになったもの。
バルとかビストロにあたる部分は「パブ」なわけです。
今の流行りのビアパブ。
「クラフトビールと呼ばれるビールを置けば良いだけ」
「そんなんじゃ無い!!! 」と
ずっと思ってるんです。
ましてやタップが多ければビアパブという流れ
それ自体が全く意味のないものとも思ってます。
パブってパブリックの略なんですね。
これは多くの人が知っていると思います。
パブを本場で実際に感じた人なら
あの独特の感じが分かると思います。
このパブは、この写真のお爺ちゃん一人でやっています。
今回の旅行で訪れたパブの一軒
しかも小さな町のはずれの川横でぽつんと。
バックバー中央の上にある時計は100年以上もの時間を刻んでいます。
カチッ・カチッ・カチッ・カチッ・・・・
その時計の音しか、このパブには流れていません。
静寂すらも会話の一つと言えるほどの力がありました。
ギネスはあるけどドラフトじゃないです。サージャーです。
その他はマックワンズというスコットランドに行けば何処にでもあるビール。
ウイスキーだってレア物なんてものはありません。
でも、ここにパブの真髄を感じました。
これだって体感した人にしか分からない価値です。
ビアパブが根付くのは良い事です。
クラフトビールを知る機会が増えるのは良い事です。
先のリンクの記事を読み
だからこそ
パブ文化という本質を体感し伝える努力が必要
そう感じました。
コメント2件
tomohiro | 2016.05.16 17:46
土肥さん
サージャーはバーに設置されているような缶ギネスの泡を立てる道具です
以下にリンクを記載します
http://archive.foodrink.co.jp/backnumber/200908/090812-2.php
僕も昔はよかった・・・ではなく
本質を大切に育んでいきたいと考えています
土肥 哲夫 | 2015.10.01 3:54
勉強不足で「サージャー」の意味を知りません。
パブ本来の在り方を考えさせられました。
居酒屋も本来の意味とは変わってきていると思います。
昔は良かった・・・ではなく、変わらない本質を大事にして継続させたいですね。